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星野道夫:長い旅の途上:書評

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アラスカ紀行:長い旅の途上|    データ項目の説明→

書名長い旅の途上
長い旅の途上 (文春文庫)
長い旅の途上 (文春文庫)
おすすめ平均
starsアラスカへの憧れ
stars不思議な気持ち
starsアラスカに生きる
stars星野さんを知らなくても
stars言葉の力

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著者星野道夫
書籍種類紀行
紀行の種類旅行記型
主要テーマ自然
主要訪問国アメリカ、アラスカ
星野道夫集星野道夫の作品
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「長い旅の途上」|読書感想

遺稿集

星野道夫氏の遺稿集という目的で刊行された本です。
星野道夫氏の「言葉」は、当たり前なことでも何故かいつも感銘を受けます。何故だろ う?って、いつも考えさせられます。

以前、植村直巳氏の随筆を読んだときも、シンプルなそのメッセージにハツとさせられる ことがありました。

生死と隣り合わせだった冒険家の言葉?という先入観のせいでしょうか?
生死と隣り合わせという状況は当たり前の状況だった太古の時代。素の「自然」と密接に或いは共存関係にあった時代は、今は自然も動物も消 えつつある。
だから「自然破壊」だの「エコロジー」という言葉が独り歩きをして、僕らの実生活で実感 が無いのが正直なところだと思います。

僕らの無意識な中の本能或いはDNAは、この危機的な状況を察知し、内なる声として警鐘 を鳴らしている。
その内なる声と星野道夫氏の文章の波長が共鳴し、増幅することで我々 は自然が脅威に晒されていることと、本来人間はどうあるべきかといったことに気付き、 共感するのでしょう。

星野氏の言葉

星野道夫氏が語る言葉ひとつひとつが質量を持っているように、ずしり、と体にのしかかる。
これを共感と呼ぶのか、背負うというのか、紙一重かもしれない。心に刺さった言葉をいくつか。

「子供の痛みを分かってあげれない。大人ができるのは「見守る」だけ。だから愛おしいのだ」

「世界を何周しようと世界の広さを感じない。誰かと出会い、その人を好きになった時に風景は、はじめて広がりと深さをもつ」

「人の気持ちは巡る季節のうつろいに立て直され、癒されてゆく」

「人はいつも無意識のうちに自分の心を通して風景をみる」

「食生活から消えてゆくことで、民族のアイデンティティを失う食べ物ある」

いずれも言葉も奥深い。すべてが経験から湧き出た言葉なのだろう。熟考して発せられたものとは思えなかった。

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