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紀行地図紀行文庫 > カンボジアからやってきたワンディ

カンボジア旅行記,紀行:「カンボジアからやってきたワンディ 」|    データ項目の説明→

書名カンボジアからやってきたワンディ
カンボジアからやってきたワンディ
謝 孝浩
新潮社 (2002/06)
売り上げランキング: 279,945
おすすめ度の平均: 5
5 カンボジア内戦であった問題について、旅行を通して触れています。
著者謝 孝浩
書籍種類旅行記
紀行の種類旅行記型
旅の種類
主要テーマ原点回帰
主要訪問国タイ、カンボジア、ベトナム
この本の感想やコメントはブログの方へもどうぞ。

紀行地図〜旅行記,ガイド|「カンボジアからやってきたワンディ 」で辿ることができる主要都市

タイ
 [バンコク]
 [シキュー]
 [カオイダン]
 [アランヤプラテート]
カンボジア
 [シソポーン]
 [プーン・プノム]
 [シェムリアップ]
 [アンコールワット]
 [トンレサップ]
 [プノンペン]
 +トゥール・スレン博物館
ベトナム
 [ホーチミン]

カンボジア地図

「カンボジアからやってきたワンディ 」の読書感想

ノスタルジックで哀しくもある。原点を辿る旅

日本で暮らす華僑の若者と出会う。違和感を持ちつつ日本で逞しく生きる姿。そして主人 公の表情の裏側に見え隠れする「何か」を求め著者は主人公と共にカンボジアヘと旅立ち ます。著者は「何か」を求め、主人公は過去を整理し、受け入れるためなのか。
進むにつれ、凄惨を極めた過去へと踏み込む。ノスタルジックな気持ちになることも叶わ ない。かつて生活を営んだ難民キャンプ跡地をもとめ奥地へと進む。時折見せる虚ろな眼 差しは、足を前に進ませる意思と過去を辿ることを拒絶する回路が干渉したためなので しょう。深い哀しみに満ちた旅でした。

わが国は昔も今もずっと概ね平和。という国は無い?

旅行記を読んでいると多かれ少なかれその国の過去に触れることになります。 ドイツのダッハウのユダヤ人強制収容所、ポーランドのアウシュビッツ、旧ユーゴスラビ アの民族紛争、アフリカの奴隷売買、チベットの属国化、ハワイ先住民の殺戮、アラスカ 先住民の殺戮、中東扮装、アフガニスタン問題、イラク戦争。そしてポルポト派による虐 殺。約半年の間に読んだ旅行記だけでもこれだけの事実を目の当たりにしました。
ずっと平和は国なんて存在しないのでしょうか?
そしてこの本を読んでいる途中にタイでクーデターが勃発しました。大義名分として民主 化を掲げていたにしても、少し違うような気がします。

物乞い

アジア系の旅行記を読むと必ずと言っていいほど「物乞い」との関わりが描写されます。 概ね物乞いへの恵みはその人のためでは無いというのが一般的な考えのようです。この本 でも著者の葛藤が描かれています。自分が同じ立場になった場合、どう振舞うのか想像が 付きません。
アジアだけでなく、東欧付近では「ロマ(ジプシー)」という存在もこれと近い 存在のように思えます。中東付近では「バクシーシ」と連呼され、旅行者へ恵みを乞うシ ーンがよく登場します。物乞いをするために、自傷したり、酷いときには自分の子供を傷 つけ物乞いの「道具」として利用する場合もあるようです。
貧しさは人間をダメにするのでしょうか。

新しい生命と

孤児院で戸惑いながらも新しい生まれたての生命に触れる。その小さな体から感じ取るエ ネルギー。子供たちが国の財産であることは万国共通ですが、暗い過去を背負ったこの国 にとって、生まれ来る子供たちを育てることが唯一の未来、平和への扉。そう悟ったこと がこの旅の総括だと感じました。

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