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紀行地図紀行文庫 > 何でも見てやろう

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書名何でも見てやろう
何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)
何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)小田 実

おすすめ平均
stars一流作家の旅行記はどれも面白い
starsそして、あの本を読んでから20数年後・・・
starsご冥福をお祈りします
stars一つの時代
stars前人未踏

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著者小田 実
書籍種類紀行
紀行の種類旅行記
旅の種類-
主要テーマ風俗
主要訪問国
その他訪問国アメリカ,カナダ,メキシコ,
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「何でも見てやろう」|紀行読書感想

この本を知るきっかけ

小田実さんという名前も「何でもみてやろう」という本も知りませんでした。この本を知 るきっかけとなったのはスイッチ・パブリッシングから刊行されている「CoyoteNo.8」 の「深夜特急」特集。
深夜特急の裏話などを交えた非常に興味深い特集でした。「沢木耕太郎の旅をすすめる16冊の本」 と題して沢木耕太郎氏が影響を受けた本、全16冊が紹介されています。 その1冊目が、この「何でもみてやろう」でした。沢木氏は「不滅の紀行」としています。
沢木氏はこの本を読み、世界の広さ、貧乏旅行の醍醐味を味わい、あの旅が始った。 この本は1950年代に書かれたもので、この分野では「古典的」な紀行文。

いずれ読もう!と思ってましたが、分厚さ(約500P)と、1950年代ということもあ り、時代遅れの内容なのでは?という勝手な憶測で、手が出ませんでした。 で、ようやく購入。購人後も、その「厚さ」に圧倒され、躊躇しましたが、ようやく読む ことができました。とにかく飽きずに一気に読みました。

貧困と差別

小田氏はとにかく「何はともあれアメリカを見たかった」と語る。
ここからスタート。も う、究極の貧乏旅行。当初は「ハーバード大学」の特待生??としてアメリカヘ渡るも、 いきなり自堕落な生活。
「芸術家村」なるコミュニティーで更に自堕落な生活へと転がる。 いつまでたっても自堕落な生活から抜け出せない。確か深夜特急でも、泥沼からか這い出 るように沢木氏は移動を続けていた。

アメリカ南部そしてメキシコヘ。人種差別の現実と真の貧困というものを目の当たりにし、 小田氏は「何でも見てやろう」と堅く決心した。
これ以降、想像を絶する貧困の旅が続く。 著者は敢えて、訪れる国の「暗部」へと潜り込む。貧困の巣窟と化したスラム街。国の水 準を推し量るために、小田氏は臆せず乗り込んでいった。そこには「腐敗」と「希望」が 矛盾なく存在する。

1950年代と現在

無論、明らかに「古い」時代と感じる部分はある。政治的、国富の状況。ワインを「葡萄 酒」と表現したり・・。
ただ、貧困の状況、差別の状況はあまり変わっていないのでは無 いのか?今まで多くの紀行、旅行記を読んできましたが、そう感じました。

ギリギリの生活を強いられ(自ら望んだことですが・・)、自身もすさんでいくことを実 感する。周りのジプシー(現在はロマ)と自分に差が無いことを感じ始める。

「そろそろ日 本に帰り社会に戻り責任をまっとうすべきか」

この旅を終えるなければならな いことを感じ始めた。沢木耕太郎氏がサブレスで旅を完結することを決意したように。

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