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ジョン・スタインベック:チャーリーとの旅:書評

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アメリカ紀行:チャーリーとの旅 |    データ項目の説明→

書名チャーリーとの旅
チャーリーとの旅
チャーリーとの旅John Steinbeck 竹内 真

おすすめ平均
starsたいへんな旅こそやってみる価値がある
stars真のアメリカ人を描いた紀行文!
stars現代のことか思ってしまった

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著者ジョン・スタインベック
書籍種類紀行
紀行の種類旅行記型
旅の種類キャンピングカー
主要テーマアメリカ風土
主要訪問国アメリカ
その他訪問国
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「チャーリーとの旅」|紀行読書感想

ノーベル賞作家による紀行文

名前は聞いたことがありましたが、ノーベル賞作家さんだったとは。
以前読んだ、同じくノーベル賞作家、エリアス・カネッティの「マラケシュの声」に惨敗した 苦い思い出が蘇る。
ただ、表紙を見た感じ、これはいけるかな?って思い、購入。 まずは「分厚い」様にドン引き。

で、読むにつれ、これは読みやすい!少し安心。
スタインベックの作家としての才能がほとばしっているというより、スタインベックの人間性が 伺える内容です。

お相手を務める同伴犬?のチャーリーとの楽しい、楽しいオトナの道楽。
都会を離れ、アメリカ各地を巡る。正直、彼が辿った旅程を追いきることができなかった。
それは敢て、煙に巻いているような気がする。
旅程を僕に辿らせないようにしているのか。旅程を地図で追うことの虚しさについて語っている。僕に挑戦しようとしているのか?

旅先で出会う様々な人々。土地が変わると。人も変わる。
積極的に人と交わり、キャンピングカーでコーヒーを振舞う。時にはちょっとしたパーティ。
そして別れ際のさり気なさ。潮時を知っている。大人の対応だ。 人間力とはこういうことなのか。
時に怒り、時に迷う。ノーベル賞作家は人間だった。それはご愛嬌かな。

アメリカ

楽しい旅の様子から徐々に陰鬱とした様相を呈する。
最後に彼は「旅から戻る前に旅は終わっていた」と語っている。
おそらく、どこかで彼の旅は終わっていた。終わった詳細な「場所」も記載されている。

スタインベックはアメリカという国を知りたかった。これは彼の最後の疑問であり、それを確かめるための 旅だったのだろう。

「南部」。人種差別の坩堝。この本は1968年頃に出版された。
当時の「南部」の差別の醜さに触れた。そこから、スタインベックは深い思索へと入り込み、 やや自虐的になっていく。不条理な部分。彼はそこを避けたかった。だけど、避けることは できなかった。

スタインベックは旅をする中で、結局、何の結論も出せなかったのではないだろうか。
彼は更に深い迷路にはまり込んでいった。

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